ハイグリップタイヤおすすめ14選｜安いアジアンタイヤなど【軽自動車向けも】

スポーツライクな走りを楽しむのにハイグリップタイヤをお探しではありませんか？以前まではサーキット向けのタイヤとしてのイメージが強く持たれていましたが、近年は街乗りを意識したハイグリップタイヤも多く登場しています。

さまざまなタイヤメーカーからハイグリップタイヤが販売されていますが、選ぶ時には自分のニーズを明確にして選ぶのが大切です。雨に強いタイヤがいいのか、バイク用なのか、本格的なサーキット走行を楽しめるタイヤがいいのかなどニーズによっておすすめできるタイヤが異なります。

この記事ではハイグリップタイヤがそもそもどんな特徴を持ったタイヤなのかについて触れながら、タイヤ選びのポイントを解説します。また、スポーツタイヤ向けやカジュアル向けのハイグリップタイヤのおすすめ商品も必見です。さらに、軽自動車用のハイグリップタイヤを扱うメーカーや・安いアジアンタイヤ・タイヤの寿命についても説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ハイグリップタイヤはスポーツタイヤの一種です。スポーツタイヤとは通常のタイヤよりも走行安定性が高く、加減速やコーナリングがスムーズに行えるタイヤです。

スポーツタイヤは以前まではスポーツカーやサーキット走行向けのタイヤと言われていました。しかし近年は街乗りにもおすすめできるタイプを始め、さまざまなスポーツタイヤが登場しています。

ハイグリップタイヤは一般的なタイヤよりもグリップ力に優れています。素早い制動性で安全性が高く、スピードが乗っていてもコーナリングがスムーズに行えます。

剛性も高いので車の本来の性能を引き出しやすいのも魅力です。ハイグリップタイヤならではのトレッドパターンも特徴的で、パターンのデザインを楽しむファンもいます。

グリップ力があるハイグリップタイヤですが、一方で路面との摩擦が大きく摩耗しやすいデメリットもあります。特にスポーツ走行を楽しむ人は、タイヤの摩耗状態で逐一チェックするようにしておきましょう。

また先進技術による高品質タイヤのため価格も安くはありません。ただし近年は安価なアジアンタイヤも登場しており、コスパを重視したい人におすすめです。

ハイグリップタイヤの制動性やコーナリングのスムーズさは、スポーツ走行や峠道を走るのに向いています。サーキット競技においては、ハイグリップタイヤが指定されるケースも多いです。

もちろんスポーツ走行に限らず、安全性が高いので街乗りにもおすすめで、カッコいいデザインが目を惹きます。

ハイグリップタイヤを始めとするスポーツタイヤは性能の良さで人気を集めていますが、他にも人気の高い「エコタイヤ」があります。エコタイヤは、低燃費走行が魅力で耐久性も高い一方で、濡れた路面はノーマルタイヤよりも滑りやすいデメリットがあります。走りよりも燃費性能を重視する方向けのタイヤです。

一方で、高い運動性能をもつスポーツタイヤは、エコタイヤとは対極の性能を持つので、サーキットで走る機会がある方や、燃費は気にせずに街乗りでもより気持ちいい走りをしたい方に向いています。

セミレーシングの「S」を冠するSタイヤは、競技用のタイヤです。溝が少なくグリップ力の高い素材を採用しており、コーナリングのスピードが向上します。

走行性に優れる反面、燃費が悪く耐久性も低いためサーキット走行向けです。公道の走行も考える人はグリップ力が落ちるものの普段使いとしての性能を確保した「リアルスポーツタイヤ」がおすすめできます。

カジュアルスポーツタイヤは、リアルスポーツやハイグリップよりもドライグリップ性能は落ちますが、濡れた路面でコントロールしやすく乗り心地が快適です。

価格帯が幅広く安価な製品もあるので、予算の都合で選びやすい利点もあります。街乗りからサーキットまでオールマイティに活躍できるバランスのいいタイヤと言えます。ただしメーカーによって呼称が異なり、リアルスポーツタイヤと混同されるケースも見られます。

快適な乗り心地を追求したコンフォートタイヤに、高い運動性能を加えて両立させたのがスポーツコンフォートタイヤです。他のタイヤより価格は高めですが、高い運動性を持ちながらも静かでソフトな乗り心地を得られるため、運動性能も乗り心地も高いレベルを体験したい方におすすめです。

プレミアムスポーツタイヤは、通常の街乗りでの快適な乗り心地をキープしたまま、走る・曲がる・止まるの運動性能を引き上げたスポーツタイヤです。快適性と運動性能のどちらかを選ぶのではなく、両立させたまさにプレミアムな仕様のタイヤと言えます。

高速道路やいつもの街乗りの快適性は損なわずに、サーキットでも通用する運動性能を兼ね備えた最高ランクのタイヤのため、スポーツタイヤの中では最も高価格な製品です。どちらの性能も捨てられないこだわりのある方におすすめします。

上の表ではハイグリップタイヤを含むスポーツタイヤの特徴を簡単にまとめています。比較検討に役立ててください。

摩擦抵抗の高い乾いた路面におけるグリップ性能をドライ性能と言います。路面と接するトレッド面の面積を広くしたり、ゴム素材を柔らかくしてドライ性能を高められます。

ドライ性能が高くなるほど、乾いた路面でのブレーキやコーナリング性が向上します。スポーツタイヤの基本性能で、特にサーキット走行を楽しむ人は要チェックです。

公道の走行で重視したいのがウェット性能です。排水しやすいトレッド溝と、ゴム素材を柔らかくして濡れた路面でのグリップ性能を高められます。

排水性の悪いタイヤはハイドロプレーニングによる事故リスクが高まるため、公道での安全性を考慮するうえでウェット性能は重要です。

コンフォート性能は簡単に言えば快適性です。振動や摩擦音によって不快な乗り心地にならないよう、トレッドパターンや素材に工夫を施してコンフォート性能を向上させています。

以前はコンフォート性能と運動性能はトレードオフとして考えられていました。しかし現在は乗り心地と運動性の両立を目指して研究が進められ、スポーツコンフォートタイヤが続々と登場しています。スピード感を快適に楽しみたい人はしっかりチェックおきましょう。

グリップ力を高めるためにタイヤと路面との接地面を広くとったり、ゴム素材を柔らかくすると、どうしても摩耗が早くなってしまいます。

しかし近年はゴム素材の配合比率を変えて、耐摩耗性も高められるよう各メーカーで研究が進んでいます。経済的にハイグリップタイヤを楽しむ上での注目ポイントと言えます。

タイヤサイズはタイヤ側面(サイドウォール)に表示されています。さまざまな表示の仕方があるため、どれがどの数値になるか間違えないようにしましょう。

基本的にタイヤサイズは前に履いていたもの(購入時に履いていた純正サイズ)と同じものを選ぶのが無難です。しかし見た目に迫力があり安定性が増すタイヤ幅の大きいタイヤを選ぶ人も少なくありません。

偏平率はタイヤ幅に対する高さの比率で、値が高いほど乗り心地と燃費が向上し、低いほどルックスの良さや走行性が上がります。燃費やコーナリング性能のバランスを踏まえて選ぶようにしましょう。

タイヤの幅を大きいものに変更すると、ルックスや安定性を得やすくなりますが、通常はホイールのインチアップを行う必要性が生じます。ホイールのインチアップは目安として2インチまでにとどめるようにしましょう。

またタイヤ外径が変わってしまうと、メーターが狂い車検が通らなくなるリスクが高いため、タイヤ外径は変えないようにします。

ハイグリップタイヤを始め、スポーツタイヤは全般的に価格が高めで、購入しづらいと感じている人も少なくありません。しかし、近年では「ATR RADIAL」「NITTO」「NANKANG」など安価なアジアンタイヤの性能が向上しており、国内でも人気を集めています。

モータースポーツへの参加を積極的に行うメーカーも多く、国産のスポーツタイヤと同等のグリップ性や快適性を確保したタイヤを安値で提供してくれるのが魅力です。

タイヤの国産化を目指し、タイヤの製造を始めた国内大手のタイヤメーカーとして有名なブリヂストンは、モータースポーツ向けブランド「POTENZA(ポテンザ)」にてさまざまなスポーツタイヤを展開しています。

ドライ＆ウェット性能に優れ高速でのコーナリングもスムーズです。低燃費・コンフォート性能も追求しており、高品質を求める人におすすめできます。軽自動車対応のスポーツタイヤも揃っています。

ミシュラン製品からハイグリップタイヤをチェックするなら「PILOT(パイロット)」シリーズをチェックしましょう。優れたドライ＆ウェット性能・操縦安定性・摩耗の強さが魅力のスポーツタイヤが揃っています。

また排水性に優れたトレッドパターンと見た目に高級な印象を与えるサイドウォールも、根強い人気につながっています。

ダンロップにおけるスポーツタイヤを扱うブランド「DIREZZA(ディレッツァ)」は、スポーツカーやセダン車以外にコンパクトカーにも対応した商品を揃えています。

サーキットはもちろん街乗りにもおすすめできるので、手軽にスポーツタイヤの良さを体感したい人はぜひチェックしてください。運動性はもちろん耐摩耗性・静粛性も優れています。

ヨコハマのタイヤの中でもトップブランドとなる「ADVAN」は、欧州においてポルシェやアウディなどの標準タイヤとして採用されるピュアスポーツタイヤを扱かっています。

運動性の高いストリートスポーツ向け「ADVAN NEOVA」や、快適さとのバランスも備えたプレミアムカー向けの「ADVAN sport」が人気です。

安価なアジアンタイヤを代表するメーカーにナンカンタイヤが挙げられます。さまざまな車種に対応する豊富な品揃えで、バイク用のスポーツタイヤも揃っています。

ドライ＆ウェット性能や燃費性能の良さが評価されており、サーキットから街乗りまで幅広く活用しやすい点も魅力です。

ノーマルタイヤの寿命が、3～4年・3万km程度であるのに対し、ハイグリップタイヤの寿命はおおよそ3,000～5,000km程度です。ただしおおまかな目安であり、運転の仕方によってはより短くなる可能性も考えられます。

タイヤの性能によるところも大きく、より細かく断定するのは難しいため、随時タイヤの状態を見て判断するようにしましょう。

ハイグリップタイヤでは、タイヤの状態を日ごろからチェックする習慣づけが大切です。以下にチェック時のポイントを列挙します。

• タイヤの溝が残り1.6mm以下でスリップサインが表れる
• 可能ならスリップサインが表れる前の交換を推奨
• 傷やひび割がないかチェック、高速走行前は特に意識して

ハイグリップタイヤは車の性能を最大限引き出せる高いグリップ力が魅力です。ただし擦り減るのも早いため安全な走行なために点検を欠かさず行いましょう。自分に合ったハイグリップタイヤでスポーツ走行をぜひ楽しんでください。